豆知識・情報：アッツザクラ（アッツ桜）の花言葉「愛を待つ」「可憐」「はかない恋」「無意識」意味…

アッツ桜は南アフリカ共和国のドラケンスバーグ山脈周辺、ユリ科アッツザクラ属の花です。1920年代にイギリスで品種改良され、昭和の初期に日本に輸入されました。ピンクや白色の小さな可憐の花を咲かせる球根植物であり、アッツ桜と漢字を用いて表記される事もあります。

「さくら」という文字が入っていますが、桜や桜草とは違う植物です。花として育て方は簡単であり、丈夫な特徴があるので、初めてガーデニングなどをされる方でも、花を咲かせて球根を増やしやすいです。多数の園芸品種が生み出されており、いろいろな種類を見る事ができます。

南アフリカにはアッツザクラのような球根植物が多く、他に身葉の形や大きさが違う不思議な花がたくさんあり、日本にも輸入されています。名前としては聞いた事がないという人でも、見れば「ああ、この花の事だったんだ」と思う人も少なくないのではないでしょうか。

「どのような花言葉があるの？」と疑問を感じる人もいるでしょう。アッツザクラには「愛を待つ」「可憐」「はかない恋」「無意識」という4つの言葉があります。それぞれの花言葉を知っておく事で贈り物として利用する事ができます。

アッツ桜の花言葉で良い意味が含まれているのが「愛を待つ」「可憐」です。「愛を待つ」という言葉はシルバーの葉の上に、3枚ずつ互い違いに小さな花びらを広げて咲かせる姿が由来と言われています。小さな花びらを広げているのは、とても可愛いらしく「愛を待つ」という言葉がしっくりくるでしょう。

「可憐」という花言葉も由来としては、株いっぱいに花を咲かせた時に雄しべや雌しべが小さいため、ほとんど見えなくなる姿が花の可愛らしさを感じさせるため付けられたようです。「愛を待つ」「可憐」どちらも相手に気持ちを伝える時に利用する事もできます。花言葉セットにして、贈り方を考えてみる事もできるでしょう。

アッツザクラには「はかない恋」「無意識」という意味を持つ花言葉もあります。良い意味と捉えられない事もあり気分を悪くさせる場合もあります。誰かに気持ちを伝える時は注意が必要です。良い意味として相手に伝える時はメッセージカードなどで意味を込めて相手に伝えると誤解が無いので、工夫するようにしましょう。

アッツ桜には、どのような種類があるのか知っておきたい人もいるでしょう。約6種類ほどあると言われていますが、一般に園芸で親しまれているのはアッツ桜とミロイデス種の2つです。それぞれどのような特徴があるのか内容を紹介しましょう。

アッツ桜の花の特徴は花破片の基部が内側に曲がっている事です。この曲がりによって筒内部が見えないようになっており、個性的な花の姿となっています。通常の場合は外側に花破片が3つであり、内側に3つとなっていますが、八重咲きのものもあります。

葉や花茎には長めの白色の毛が生えており、根茎は肥大化すると直径1cmほどの塊茎を持ち事もあるようです。花の開花は春から初夏にかけて行われ、花茎は毛深く白色の毛が最大15cmまで伸びる事もあります。

花の色は赤色や桃色、白色というようにバリエーションに富んでいるため、自分好みの花を見つける事ができるでしょう。アッツザクラの中では花として庭に植えている方も多いため、見かける事も多いはずです。

アッツザクラのミロイデス種は古代ギリシャ語でバラを意味する言葉から来ています。花破片や茎や葉の長さなどは上記と同じ特徴となっており、花茎も最大15cmまで伸びて花を咲かせる事があります。開花時期も同じで春から初夏にかけてであり、花の色も赤色や白色、桃色などです。

ミロイデスの園芸品種には3種類ほどあり、ピンタード、クラレット、ドナルドマンがあります。ピンタードはイチゴミルクを思わせる柔らかな桃色となっており、たくさんの花を咲かせます。クラレットは色鮮やかな蛍光ピンクとなっており、こちらも地面を覆うほどの花を咲かせる品種です。

ドナルドマンは色鮮やかな蛍光ピンクとなっておりポップで明るい雰囲気を出しているのが特徴的です。ロイデスは多年草となって南アフリカでも有名ですが、乾燥に強く肥料をほとんどあげなくても育つほどの強さを持っており、鉢花としても高い人気を誇っています。

アッツ桜にもいろいろな種類がありますが、代表的な花には何があるのか知っておきたいでしょう。代表的な花には「ピンクレディー」「ルビーの輝き」「都鳥」「白鳥」「鶴の舞」と言われるものがあります。「ピンクレディー」は名前の通り、花色がピンク色をしているため直ぐに分かるでしょう。

「ルビーの輝き」は赤色の八重咲きとなっており、見た目が宝石のルビーのように見えます。花の中心が黄色でそこも可愛らしいポイントです。「都鳥」はピンクの花弁に白色の模様が入っているため、そこで同じ色の「ピンクレディー」と見分ける事が可能です。

「白鳥」は全体が白色になっているのが特徴的で、所々ぼかしたようなピンク色が入っています。「鶴の舞」は淡いピンク色と濃いピンク色の両方が入っているのが特徴です。このように花にもいろいろあるため、自分の好みの花を見分けるようにしてみましょう。

花の育て方としては簡単であるため、初めてガーデニングなどをされる方でも扱いやすい花です。アッツザクラの育て方は難しくはないため、誰でも花を咲かせたり球根から増やしたりする事が可能です。どのように育てる事ができるのか紹介しましょう。

アッツ桜は乾燥に強い花ですが、土が乾燥しているなら水をたっぷりあげるのがおすすめです。また、肥料はあげなくても育ちやすいため、与える必要はありません。害虫も見られる事はほぼありませんが、アブラムシ対策としてオルトラン粒剤を撒いておくと安心できます。

アッツ桜は特別な事をしなくても増やす事が可能です。開花した時期に球根を掘り上げて根を切らないように丁寧にほぐして、植え付けをする事で増やせます。同じ場所にいくつか植え付けすると群生として見栄えが良くなるでしょう。

アッツ桜の花言葉には良い意味と誤解を受けそうな意味もあるため、相手に贈る時は注意する必要があります。乾燥に強く肥料をほとんどあげなくても育つ事が可能で、手入れ方法も難しくはないため、初心者の方でも安心です。花を育ててみたい方は候補に考えてみましょう。