誕生石って誰が決めてるの?どうやって決めるの?複数の誕生石がある場合の対処法
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誕生石って誰が決めてるの?どうやって決めるの?複数の誕生石がある場合の対処法の豆知識・情報
誕生石の基本
誕生石の基本情報について考えていきましょう。そもそも誕生石とは、4月はダイヤモンドなど、その名の通り誕生月に宝石を当てはめたものです。その月に発見された宝石といったイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ベースはポーランドの宝石商によって考案されたといわれています。
誕生石は、その後に世界中に広まっていき、各国で独自の文化として広がっていきます。アメリカでいう誕生石と日本は違いますし、ヨーロッパも違うといった、ユニークな状況になっているわけです。誕生石を気にし過ぎない理由の一つも世界で統一されていない為とも言えますね。
誕生石の歴史を知る
誕生石は、上記でお伝えした通りポーランドの宝石商が考案したものです。そのルーツを辿っていくとすでに3500年前の旧約聖書にまで遡る事ができるといわれています。
実は、旧約聖書の中でユダヤの高僧の方が12種類の石を保有していたといった記述がもとになり、12ヶ月、つまり12個の宝石をそれぞれの月に当てはめるといった流れで誕生石が生まれたといわれています。
12種類の宝石を全て身に付けるといった状況は無理難題であり、一部の富裕層にしか浸透しません。その為、誰でも身につける事ができるといった流れにするため、誕生月に合わせて誕生石を身につけるといった文化が浸透していったのです。
その後、具体的にポーランドの宝石商が月ごとに該当する宝石を選定し、交易が盛んになった事で世界中に広まっていた歴史があるのです。当然全く同じような内容で誕生石が広まる事はなく、各国で独自の進化を遂げていました。
誕生石の変化
誕生石文化が世界中に広まり出した頃の1912年。アメリカで大きな変革が起こります。アメリカの宝石商組合によってあらためて各月に見合った宝石を当てはめるといった選定作業が行われたのです。
上記の18世紀の頃の誕生石の選定は旧約聖書をベースにしており、実際に、その内容が反映されたものでした。アメリカであらためて行われた誕生石の選定にはダイヤモンドなど旧約聖書が関連しない、消費者に人気の宝石も当てはめられるようになったのです。
イギリスでも貴金属協会でも誕生石の選定が行われるなど、時代に合った宝石の選定が行われたといった部分も特徴になりました。誕生石が誕生した当初と今の誕生石は、全く別の宝石が選定されていたという事になるのです。
日本における誕生石とは?
海外からその文化がスタートしている、誕生石。今では日本でも誕生石の文化は根付いており、宝石を購入する際の指標にしている方も多くいます。上記でお伝えしたように日本では誕生石をどのように定めているのでしょうか。日本の場合、アメリカから遅れる事およそ40年後に全国宝石商組合によって制定される事になります。
つまり1950年代後半頃に日本では誕生石の基本が制定された事になり、わずか半世紀程度の歴史しかないという事なのです。誕生石という文化ははるか昔にルーツがあると言われながらも、その文化が日本に根付いたのはごく近年の事だといえるのではないでしょうか。
全国宝石商組合で定められている誕生石は、アメリカとイギリスの誕生石をベースとしている事から、ほとんどその内容は一緒です。特徴的なのは、5月に翡翠がプラスされている事で、日本の国籍を誕生石として新しく迎え入れた形となっています。
フランスのように3月がルビー、9月がペリドットなど、誕生石の月がアメリカなどと違う場合もあるようです。日本だけでなく、ほかの国もベースは近いものの、その国独自の視点から誕生石が定められていると考えられるのではないでしょうか。
誕生石に明確な正解はない
上記の内容から誕生石は意外に、自由に定められている事がわかりました。ある程度定められている誕生石であるものの、店舗などによって違った解釈で提供されている事もあるようです。その理由は、売りやすい事だったり、その月ごとに相場が変わらないように、売上に偏りが出ないようにといった理由があるようです。
誕生石というと、とてもロマンチックな印象を持つ方も多いですが、宝石業界が制定している部分を忘れないようにしましょう。つまり、宝石業界が宝石を売る為に、制定した広告のひとつでもあり、そこには実利も備わっているといった部分があるのです。
ベースが旧約聖書であるなど、その神話を崩す事はないところもポイントでしょう。あまり深く考え過ぎず、自分自身が気に入った宝石や誕生石を選ぶといった購入方法が良いのではないでしょうか。たまたま選んだ宝石が誕生石だったりでも問題はありません。
複数ある誕生石の場合は?
誕生石は、4月ダイヤモンドといった形で、1ヶ月に1種類といったイメージを持たれる方もいるかもしれません。3月であればアクアマリンやサンゴ、ブラッドストーンなどが複数存在するツキもあります。4月もダイヤモンドだけでなく、モルガナイトが誕生石として扱われているため、厳密には1つではありません。
誕生石が複数ある場合はどのように選べば良いか悩んでしまうのではないでしょうか。答えはシンプルで、好きなものを選べば良いといわれています。誕生石は宝石商が選んだものであり、何か特別神の力が宿っているわけではありません。好きなものを選ぶ事が、最も重要なポイントなのです。
誕生石だからと深く考え過ぎずに好きな石を選ぼう!
誕生石は、古くから定められていたものの、市場に出回るように制定されたのはごく最近の事でした。深く考え過ぎずに好きなものを選ぶようにする事が大事です。自分自身が身に着ける物でも相手にプレゼントする場合でも、好きな種類の石から選ぶ事が一番良い方法です。
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